お茶の歴史は意外に古く、なんと紀元前から!
お茶の起源は紀元前2700年の中国から
お茶の起源は紀元前までさかのぼります。
中国の長い歴史の中で、お茶が文書として確認されているのは、「神農(しんのう)」の逸話になります。
「神農(しんのう)」において、野草とお茶の葉を食べていたと伝えられています。
ここから、お茶の発見は紀元前2700年ごろ、神農時代であると推測されています。
つまり、お茶の歴史は紀元前2700年からスタートしたのです。
漢の時代から健康にいいとされていた
漢の時代(紀元前1世紀)の医学書「神農本草経」には、「茶味苦、飲之使人益思、少臥、軽身、明目」という記述があります。
これは日本語訳すると、「お茶の味が苦いと、飲んだ人の思考を深めるのに役立ち、睡眠が少なかったとして身体が軽く、目もはっきりとしている」という意味ですが、すでにこの頃からお茶は健康にいいものであることがよく知られていたということがよくわかります。
また、四川の王褒(おうほう)が記した、主人と奴隷との間で交される契約文「僮約」の中にもお茶に関する記述が残っており、「武陽で茶を買う」と書かれています。
当時すでにお茶を飲む習慣があり、お茶の売買まで行われていたことがうかがい知ることができます。
なお、この「僮約」が、現時点で残されている茶具に関する最古の文献とされています。
日本に来たのはいつ?
では、日本に初めてお茶が伝えられたのはいつなのでしょうか?
日本に初めてお茶を伝えたのは、空海、永忠、最澄らの遣唐使だと言われています。
805年に最澄が唐から持ち帰ったお茶の種子を滋賀県大津市にある近江坂本の日吉神社に植えたという記録が残されていて、日吉大社の一隅にある茶園は日本最古の茶園として知られています。
ちなみにその頃のお茶は餅茶(へいちゃ)といって団子の様になっている物でした。
当時は一部の人しか口にできない高級品だった
「日本後記」には、815年に「嵯峨天皇に大僧都 永忠が近江の梵釈寺において茶を煎じて奉った」と記されています。
この頃のお茶は非常に貴重で、僧侶や貴族など一部の階級の人々だけが口にできる高級品でした。
まとめ
お茶の歴史は古く、紀元前2700年の中国で確認されていて、その後日本に運ばれてきたのは800年代まで進みます。
このことからも、中国におけるお茶の歴史は相当古いものであることがおわかりいただけるかと思います。
今でも中国では毎日お茶を飲む習慣がありますが、なんだか納得してしまいますよね。
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