東山碧螺春の飲み方や効能、産地情報まとめ【中国茶】
東山碧螺春は、西湖龍井と並ぶ中国二大緑茶の一つで、中国ではよく知られた緑茶です。
太湖にある東洞庭山、西洞庭山で生産されますが、その中でも東洞庭山で摘まれるものが最上級と言われています。
1700年頃に「碧螺春」という名称がつけられたそう。一説によると、康熙帝(※1)が名付けたという説も。清代から献上茶となっています。
茶畑ではなく、梅や桃、柿、杏といった果物畑で、果樹の下に茶木が植えられるのが特徴です。意外なことに、みかん園から取られたお茶の方が高価で良いお茶だといわれているそうです。
東山碧螺春の基本情報
- 読み方:とうざんへきらしゅん
- 産地:中国(江蘇省、呉県市)
- カテゴリー:中国緑茶
- 効能:血行促進、血管強固、色素沈着防止、滋養強壮
- 飲み方: 80度前後のお湯を注ぎ、茶葉が浮き沈みするのを楽しみながらお好みの濃さになるまで待ちましょう
東山碧螺春の生産地「太湖」について
太湖(たいこ)は中華人民共和国江蘇省南部、浙江省北部にある淡水湖です。中国の淡水湖としては3番目の大きさを誇ります。
その景観の美しさから、中国政府の国家重点風景名勝区に指定されています。
中でも北部の無錫周辺が最も美しいと言われており、観光の名所となっています。
一方で最近、太湖周辺の河川において汚染が進んでおり、現在の太湖は水質汚染が深刻視されています。
※1 康熙帝とは?
清の第4代皇帝。唐の太宗とともに、中国歴代最高の名君と知られています。
治世61年という長さは歴史上の皇帝の中では最長です。
清東陵に陵墓があります。
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