フェヌグリークティー(コロハ茶)の効能や飲み方まとめ

フェヌグリークってなに?
世界各地で食用として利用されているハーブ
フェヌグリークは古くから中近東、アフリカ、インドで栽培されてきたマメ科の植物です。背の高い濃い緑色の草で小さな白い花を咲かせます。原産地である中近東やアフリカ、インドでは食用としても好まれ、葉をおひたしにしてそのまま食べたり、煮出したものをお茶にしたり、と様々な用途に使われています。今では世界中で栽培されるようになりました。
インドでは欠かせないスパイスとして、種の部分を「メティ」、葉の部分を「カソーリメティ」と呼び、家庭料理の材料として使われ、親しまれています。
また種には甘みがあり、火を通すとメープルシロップのようなふくよかな甘味があることから、イミテーションメープルシロップの添加剤としても使われています。
フェヌグリークはあの匂いのもとになっている
日本にも江戸時代には持ち込まれていたのですが、あまり普及していないため、フェヌグリークという名前も、日本名のコロハという名も耳慣れないかもしれません。
しかし、いざフェヌグリークの香りを嗅いでみると、嗅いだことがあると感じる人が多いかもしれません。なぜならあの“カレー”の香りのもとになっているのがこのフェヌグリークだからです。
フェヌグリークの効果・効能は?
様々な効果を持つ成分サポニンを含む
ハーブを盛んに利用していたヨーロッパでは、フェヌグリークを口腔病や胃腸障害によく効く薬として使っていました。フェヌグリークにはサポニンという成分が含まれており、強い抗酸化作用を持っています。血中のコレステロールを低下させるほか、脂肪の蓄積を抑制するはたらき、血糖値を下げるはたらきもあり、糖尿病予防にもよいとされ、2型糖尿病患者にも効果があるとされています。またサポニンは天然の界面活性剤でもありますから、種を石けんの代わりにして体や髪を洗ったりすることもあります。
サポニンの他に含まれる成分の主なものとしてタンパク質があります。フェヌグリークの種には非常に豊富にタンパク質が含まれ、ベジタリアンの貴重なタンパク源となっています。このタンパク質は質が高く、フェヌグリークからタンパク質だけを取り出して製品化している企業もあるほどです。
女性に嬉しい効能が盛りだくさん
また、フェヌグリークサポニンに含まれるジオスゲニンという物質は、女性ホルモンや副腎皮質ホルモンの原料になり、授乳期の女性の乳の出を良くするはたらきがあるとして授乳中のお母さんたちに利用されています。
最近、アメリカではバストを大きくし、美しく整える効果がある、という説もあるのだとか。美胸効果、期待したいですね。
フェヌグリーク茶の飲み方、淹れ方は?
濃くしすぎないようにするのがポイント
フェヌグリークの種には硬い殻があります。そのため、そのままでは有効な成分を抽出することができません。まずは金槌などで細かく砕きましょう。
そのうえで水1リットルに対して小さじ1~1杯半を入れ、お湯を注いで3~5分ほど蒸らします。
お茶の水色はカレーを彷彿とさせるような美しい黄色です。香りはとても良いのですが、味には苦味があります。そのため、あまり濃くならないように、色を見ながら蒸らすようにするのが特徴です。
好みではちみつやオリゴ糖を加えよう
そのままでも美味しいですが、はちみつなどで甘みを加えてもまた美味しくいただけます。糖尿病などで糖分を控えている方は、オリゴ糖やステビアなどを使ってもよいでしょう。
他のハーブとのブレンドもOK
フェヌグリーク茶はレモンや紅茶とのブレンドも相性が良いです。
また母乳の出を良くしたい時にはキャラウェイやボリジ、消化不良にはカルダモンやレモンバーム、など目的に合わせたブレンドも楽しめます。
フェヌグリーク茶の口コミ・評判は?
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ハーブティーのまとめ ダイエット, 抗酸化作用, 母乳の出をよくする
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