【保存版】12種類!日本茶の種類すべて
収穫される時期や製法によって種類が異なってくる日本茶は、様々な楽しみ方があります。
代表的な種類をまずは押さえておきましょう。
消費量の80%を占める日本茶代表「煎茶」
摘んだばかりの茶葉を蒸気で蒸すことで発酵を止めたものを、揉みながら伸ばした形状にしたのが、煎茶です。
収穫の季節や産地によっても味が異なりますが、一般的に美味しくなると言われているのが4~5月に収穫された新芽で作られたお茶、いわゆる一番茶です。
お湯の温度によっても味が変化し、低めの温度で淹れると甘みと旨みが引き出され、高めの温度で淹れると渋味が出ます。
ぜひ、味の違いを楽しんでみてください。
飲みやすく人気のある「深蒸し煎茶」
深蒸し煎茶は、煎茶と同じ製法で作られますが、通常の煎茶と異なるのが蒸す時間で、通常の煎茶よりも長い間蒸します。
長い間蒸すことで通常の煎茶よりも香りが弱めですが、渋みが抑えられコクのある味になります。ペットボトルなどの飲料で煎茶がよく使われるのは、渋味が少なく飲みやすいためです。
極上の日本茶「玉露」
日本茶の中でも極上品と言われている玉露は、作られる工程は煎茶とほとんど同じですが、茶葉の育て方が異なります。
煎茶は太陽の下で作られるのに対し、玉露は太陽の光を遮った状態で作られます。直射日光を遮ることで、お茶のうまみ成分であるテアニンが増加し、玉露らしい甘みのある風味ができるのです。
茶葉ごと飲めるお茶「抹茶」
抹茶も玉露と同じように、太陽の光から遮られた状態で育てられます。若芽を摘んで蒸した後、揉まない状態で乾燥させ、粉状にしたものが抹茶です。
お茶葉ごと飲むことができるため、茶葉そのものに含まれている成分、ビタミンEやベータカロチン、食物繊維などが摂取でき、とてもヘルシーです。
リフレッシュしたいときにおすすめな「芽茶」
芽茶は煎茶や玉露を作る工程で、新芽や葉の先端が切れたものを集めたお茶です。苦みの強いのが特徴で、リフレッシュしたい時に飲むのがおススメです。
あまり抽出時間を長くとりすぎると、苦くなりすぎるので注意しましょう。
お寿司屋さんにあるお茶「粉茶」
抹茶との違いは?と思われた方がいると思いますが、粉茶は煎茶を作る際に出てくる細かく砕けた茶葉を集めたものです。
芽茶と同じく渋めの味ですが、あと味がさっぱりしていることから、お寿司屋さんで飲まれることが多いようです。
茎を使って作られるお茶「茎茶」
茎茶は煎茶を作る中で出てきた茎を集めたものです。玉露だけで作られた茎茶は「雁が音(かりがね)」と呼ばれる高級品です。
茎独特のさわやかな香りを楽しむとよいでしょう。
カテキンが多く含まれる健康茶「番茶」
煎茶を作る工程で取り除かれる、硬い葉を使用して作られるのが番茶です。
煎茶に比べると、水色が薄く、さっぱりした色をしています。カテキン類が多く含まれており、健康にもおすすめです。
番茶に比べると価格が安く、気軽に飲めるのが人気です。
本場宇治のお茶「京番茶」
京都の宇治で煎茶や玉露の三番茶、四番茶を茎がついたままの状態で蒸して乾かし、強火で炒って作られるのが京番茶です。
香ばしい香りと深みがありながらさっぱりしているので、とても飲みやすく飽きの来ない味と言えます。
子供も安心なお茶「ほうじ茶」
煎茶や番茶を強火で炒って、独特の香りを出したお茶がほうじ茶です。
香ばしくてさっぱりした味がとても人気のお茶で、渋味も少ないため、小さな子供も安心して飲むことができます。
古くなった煎茶を自宅のフライパンで炒れば、簡単に自家製ほうじ茶を作ることができます。
煎茶と玄米のブレンド茶「玄米茶」
煎茶や番茶などに、炒った玄米をブレンドして作られたのが玄米茶です。
香ばしい味に魅了され、根強いファンも多いお茶です。リラクゼーション効果があると言われています。
職人がつくる技!「手揉み茶」
手揉み茶は、その名の通り、職人が茶葉を揉みながら作られるお茶です。
茶葉の柔らかい芽を使い、両手で茶葉をすり合わせながら少しずつ乾燥させて作られます。
ふわっとした優しい味が特徴で、まろやかな味がやみつきになります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
日本茶の種類の多さにびっくりした方もいるかと思います。
ぜひ飲み比べてみて、あなたにとってぴったりな日本茶を見つけてみてくださいね。
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