夏バテに効果的!? 白牡丹の効能・飲み方【中国白茶】
白牡丹は、福建省をメインの産地とする白茶です。1920年代前後に作られるようになり、徐々に中国各地で生産されるようになりました。
緑の葉の中に白い芯があり、それが花のような形をしていることから、この名称になりました。
白牡丹の茶葉は灰緑色をしていて、白い産毛に包まれて、少し捻じれています。
ちなみに、芽から作られる白毫銀針で、1芯2葉の茶葉から作られるのがこの白牡丹です。
白牡丹の楽しみ方
子供でも飲みやすい
水色はやや薄いオレンジ色をしています。味は渋みが少なく、飲みやすいのが特徴です。
ダージリンファーストフラッシュを連想するような甘い香りと、干し草のような香りを併せ持つお茶です。
白牡丹は飲みやすい味なので、子供の受けも良く、また水出し茶としても美味しくいただけます。
ビンテージ白茶がブームに
白牡丹を未開封の状態で数年間置いておくと、マスカットのような香りが生じてきます。
近年では、このようなビンテージ白茶がブームになっており、数年間熟成された白茶が倍近い値段で取引されることもあるのです。
白牡丹の効能
夏バテに効く
白牡丹には解熱作用があり、夏バテに効果をもたらしてくれます。中国においても、夏に好んで飲まれるそう。
また胃にも優しいため、胃の弱い方にも効果的なお茶です。その他、動脈硬化、新陳代謝向上、糖尿病対策に効くとされています。
白牡丹の淹れ方・飲み方
5g程度の茶葉に、90度前後のお湯をかけて2~3分蒸らしましょう。一煎目は熱湯で淹れるほうが、茶葉の香りがよくたちます。
二煎目からは、もう少し低い温度でもいいでしょう。
甘い味の方が好きという方は、もう少し低い温度(80度くらい)で淹れて、気持ち長めに抽出すると美味しくいただけます。
白牡丹の基本情報
- 読み方:はくぼたん
- 産地:中国(福建省、政和県、建陽市、松渓県、福鼎市など)
- カテゴリー:中国白茶
- 効能:解熱作用、健胃効果、新陳代謝、糖尿病改善
- 飲み方: 上記参照
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