医者いらず!ゲンノショウコ茶の効能や作り方まとめ【健康茶】

ゲンノショウコは、フウロソウ科フウロソウ属の、日本原産の多年草です。名前の由来は「(胃腸に)実際に効く証拠」から来ており、下痢止めや胃薬として用いられます。効果の得られる整腸生薬であることから、「イシャイラズ(医者いらず)」「タチマチグサ(たちまち草)」などといった異名も持っています。
ゲンノショウコを健康茶にした「ゲンノショウコ茶」についても同様に、下痢や便秘といった症状に対してその改善目的で飲用されています。健康茶にする際は葉、花、茎を利用します。
ゲンノショウコ茶の効果・効能4選
ゲンノショウコは、北海道から九州など幅広い場所で見つけることが出来て、薬草として多くの人に使われています。古くは平安時代に書かれたと言われる『和名抄』(わみょうしょう)にも牛の病気を治した薬草として登場したほど。
ではそんなゲンノショウコをお茶にしたゲンノショウコ茶の効能をご紹介していきます。
1.下痢や胃の調子を良くする
一般的にゲンノショウコ茶は、整腸作用が強い健康茶として知られています。
ゲンノショウコに含まれるタンニンが、胃腸を整えてくれるためです。そのため、下痢にとても良い効果があります。
ちなみに、下痢のときは濃く煮だしたものを。便秘のときは薄めに抽出したものを飲みます。
2.口内の炎症を静めてくれる
口内炎には、ゲンノショウコ茶でうがいをすると効果があるといわれ、また扁桃腺などの喉の痛みの炎症も抑えてくれます。
3.冷えや生理痛に
女性の悩みの生理痛や生理不順にも良く、また冷えや膀胱炎の心配も解消してくれます。
4.お肌のトラブルに
ゲンノショウコ茶を浸した布を、直接炎症のあるところにつけることで、湿疹やかぶれ、カミソリ負けなどのお肌のトラブルに効果を発揮してくれます。
ゲンノショウコ茶に副作用はある?
ゲンノショウコ茶には副作用はほとんどないと言われています。ただし、胃腸が弱っている場合は、負担がかかり吐き気がすることもありますので、常用は避けた方がよいでしょう。
ゲンノショウコ茶にカフェインは含まれている?
ゲンノショウコ茶はノンカフェインで、カフェインは含まれていません。
ゲンノショウコ茶の味や香りは?
「良薬口に苦し」と言う言葉どおり、苦味があります。この苦味はタンニンによるものです。ただ、のど越しはさらっとしています。
決して飲みにくいというわけではなく、軽めの飲み口で、スッと飲めるお茶です。やや草のような香りがします。
ゲンノショウコ茶の飲み方、作り方は?
大きく分けると2種類の作り方があります。薬効が強いお茶ですので、症状に合わせて選択するとよりよい効果が得られます。
作り方その1「煎じる」
1日量20gを、500mlの水で煎じて約半量まで煮詰めたものを越して、温かい状態で、2回に分けて飲むことで下痢止めになります。
1日量10gを、500mlの水で5~10分煎じて、3回に分けて触感に飲むことで利尿作用が得られます。
作り方その2「抽出する」
他の健康茶やハーブティーを飲む要領でティーポットを使って抽出すると、煎じて飲む場合よりも飲みやすくなります。また、便秘に効果があります。
ゲンノショウコ茶のおすすめブレンド
タンニンが少し苦みをだし、草の香りがするゲンノショウコですが、飲んでみると意外とスッキリ飲みやすい健康茶です。
では、そんなゲンノショウコ茶とよく合うブレンドリストをご紹介します。
1.高血圧予防や便秘に
ゲンノショウコ + ドクダミ + エビスグサ
食事のあとの満腹感を緩和してくれたり、または便秘や整腸に特に効果的です。高血圧予防にも効果があります。
2.冷え性や生理不順に効果
ゲンノショウコ + ヨモギ
腹痛、腰痛、そして生理不順にも効果的です。布に入れてお風呂に入れて使うと、体を温めてくれます。
3.下痢にとても効果的
ゲンノショウコ(シングル)
ゲンノショウコをシングルで飲む場合、下痢の時は食後に温かいものを、また便秘の時は、薄めて冷たくして飲むと効果が良く出ます。
ただし元々胃腸が弱いという方は、続けて飲むことは控えてください。
また効くからと言って飲み過ぎると 便秘の原因にもなってしまうので気をつけましょう。
ゲンノショウコ茶の口コミ・評判は?
まとめ
ゲンノショウコ茶は、味はやや苦味があり草のような香りがしますが、飲み口は軽めなので、すっと飲むことができます。健康のためにも積極的に体に取り入れたいお茶ですね。
ぜひ一度、試してみてはいかがでしょうか。
ゲンノショウコ茶の基本情報
- 読み方:げんのしょうこちゃ
- 産地:北海道の草地や本州〜九州の山野、朝鮮半島、中国大陸など
- カテゴリー:健康茶
- 効能:利尿作用、炎症予防・対策、健胃効果、整腸作用、便秘改善、下痢予防・対策、抗菌作用
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