ヒソップ茶の効能や飲み方、口コミまとめ

ヒソップとは?
紀元前から記録の残る古いハーブ
ヒソップ茶の原料であるヒソップは、ヨーロッパ南部からアジアにかけた広い地域で原産地となっています。紀元前には既に使われていたという記録が残っているくらい歴史の古いハーブです。和名をヤナギハッカといい、その名の通りハッカのようなさわやかな香りがするのが特徴です。
ハーブに使われるのは青と紫の花
ヒソップは40~60センチの可憐な草花で、紫、ピンク、白、など、様々な色の美しい花を咲かせるため、観賞用としても人気です。このうちピンクや白の花は主に鑑賞用とされ、青と紫の花を咲かせるものがハーブに使われます。
ハーブティーとしてだけでなく、料理の風味付けや香り付け、肉や魚の臭み消しなど、キッチンでも活躍してきたハーブです。食材ではテーズや豆類とも相性が良いとされています。
香水に使われるほどいい香り
香りの良さには定評があり、葉や茎、花などから採取されるエッセンシャルオイル(精油)は入浴剤や香水にも使われ、ちょっと変わったところでは、リキュールの女王と呼ばれるシャルトリューズというお酒の香りづけにも使われています。
ヒソップは聖なるハーブとも呼ばれています。昔、ヘブライ王国の王ダビデが、妻のある身でありながら他の女性を身ごもらせたことをひどくなじられた時、悔い改めるためにヒソップを差し出し、これでこの身を清めてください、と神に祈ったのだとか。ヒソップの清冽で爽やかな香りがそんなお話を生んだのかもしれませんね。
ヒソップ茶の効果・効能は?
炎症や風邪に効く
ヒソップ茶は抗炎症、抗菌効果が高く、気管支や喉の炎症を抑えてくれます。加えて呼吸器系の粘膜を強化し、発汗作用もあるため、風邪のひきはじめに良いとされています。
また胃の調子を整え、腸内にたまったガスを体の外へ排出するので、食欲不振や消化促進にも効果があります。
利尿作用があり、痛みの原因となる尿酸を体の外へ排出してくれるところから、リウマチによる筋肉や関節の痛みを軽減してくれるといわれています。また、気管支の炎症を鎮め、痰を切ってくれるので、気管支炎やぜん息にも効果があるとされています。
うがい薬や入浴剤としても?!
ヒソップ茶は抗菌効果が高いので、濃い目に煮出したハーブティーをそのままうがい薬に使えますし、外へ出かける際には肌に塗ってあげることで簡単な虫よけにもなります。
またグリセリンを少量入れ、化粧水にすれば収れん効果もあり発疹にも効きますし、入浴剤としてお風呂に入れても効果的です。
葉、茎、花、全てをハーブとして使えますが、中でも葉を使ったものは胃腸と整えるのに優れたはたらきをすることで知られています。
妊婦さんは飲むのを控えよう
成分にタンニンを含みます。妊娠中の方は使用を避けてください。また、血圧上昇効果がありますから、高血圧の方、てんかんの方も使用を控えてください。
ヒソップ茶の飲み方・作り方は?
ヒソップ茶の作り方はほかのハーブティーとほとんど同じです。水1リットルに対して小さじ2杯ほどをポットに入れ、お湯を注いでフタをし、3分ほど蒸らしたら出来上がりです。
ほろ苦く、すっきりとした味わいで、とても爽やかな飲み口です。味にクセがなく飲みやすいので、日本茶や中国茶のような感覚で手軽に美味しく飲めるハーブティーです。
ブレンドで楽しもう
ヒソップ茶はシングルで飲んでも美味しいのですが、期待する効果や効能によってブレンドを工夫するのも楽しみの一つです。
例えば、風邪のひきはじめに、咳を鎮め、喉の不快感を和らげるためにはフェンネルやペパーミントと合わせてみるのもいいですし、解熱剤としてならオレガノやキャットニップと合わせるとよいでしょう。眠気覚ましにはローズマリーとの相性がよいといわれています。
ヒソップ茶の口コミ・評判は?
まとめ
飲みやすくて良い香りなヒソップ茶。一度にあまりたくさん飲んではいけませんが、季節の変わり目などで風邪気味になってしまった時には、ティータイムにちょっと取り入れてみたいハーブティーですね。
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